チェロは50歳60歳から始めたのではもう遅い?!大人から始めるメリットデメリットを解説

50歳・60歳からのチェロはもう遅い?

「子供がやっと手を離れて少し時間に余裕ができたし、前から気になってたチェロやってみようかしら。でも、私もう50歳過ぎてるし…無理かしら…」

「定年退職して晴れて自由の身になったことだし、これを良い機会にチェロを趣味にしてみたいなぁ。しかし60の手習いでチェロ…可能なんだろうか?まともに音符も読めないしなぁ…」

「そもそも楽器って若い時から始めてないと無理なんじゃないの?」

チェロの低くて深い音に魅せられて、50代、60代でチェロを始めてみようかなとお考えになっている方々は、こんな風に不安に思われるかもしれません。

でも、結論から言いますと、できます。大丈夫です。今回は、年齢を重ねてからチェロを始めるメリット・デメリットも踏まえて解説してきたいと思っております。どうぞ最後までお読みいただけると幸いです。

チェロを始める時に最低限必要なこと(モノ)

まずは、年齢に関わらずチェロを始めるならこれだけは必要、という基本的なこと(モノ)について書いていきます。

最初にまとめておくと以下のとおりです。

  • 「チェロが好き」という気持ち
  • 楽器本体
  • 練習できる環境(練習場所)
  • 練習する時間
  • 音楽の基礎知識(できれば)

一つずつ、深掘りして解説していきますね。

一番大事なのは情熱。「チェロが好き」という気持ち

音楽が好き、チェロの音が好きという情熱があれば、何歳からでも、何歳までも楽しみ続けることができます。逆にそれがないと続けることは非常に難しいと思います。

先日、イチロー選手が引退会見でもおっしゃっていましたが、

熱中するものでないと、壁が出てきた時に、乗り越えられない、あきらめてしまうと思う

これは、まさにそうだなぁと思った言葉でした。

ですが、これからチェロを始めてみようかな…という初心者さんは、きっと音楽は元々好きだったり興味がある方だと思いますが、皆がみんな音楽経験者なわけではないですよね。子供さんも同じで、最初は親御さんのほうが音楽がお好きで子供に習わせてみたい、というきっかけの方がほとんどです。

つまり、最初から音楽やチェロに情熱があるわけではないということ。

チェロを始めるきっかけは、

「音楽が好き」「チェロの音が好き」

その程度でいいんです。上達するのは簡単なことではありませんが、少しずつ少しずつ前進を感じられるようになれば、いつの間にか熱中していると思います。

イチロー選手はこんなこともおっしゃっていました。

向いているか・向いていないかではなく、やりたいか・やりたくないかで決める

成功しそうだから挑戦する・成功しなそうだから挑戦しない、という判断はしてはいけない。できるかどうかじゃなくてやりたいかどうかだ

チェロをやってみたいと思った時が、始める時です。

楽器本体

チェロに限らず、楽器を習うなら楽器がないと練習できません。

チェロを始めてみたいけれど、楽器高いんじゃない?と思われるかもしれませんが、意外にお安く始められるんですよ♪楽器本体と弓とケースセットで最低20万円くらい用意すれば、ある程度長く楽しむことが可能です。

そうは言っても、ちゃんと続けられるかわからないのに…という方も、だいたいどこのお教室にも体験用のチェロを用意していると思うので、まずはあれこれ考えずにお問い合わせされてみることをおすすめします。

もりさき
Arcoチェロ教室でも貸出し用の楽器のご用意もございますので、ぜひお気軽に体験レッスンのお問い合わせをいただければと思っています。

練習できる環境(練習場所)

チェロの音は、他の楽器と比べるとさほど大きな音はしません。低音のボーッとした音が響く程度。とはいえ、特にマンションやアパートなどの集合住宅にお住いの方は、周囲への影響がとても気になりますよね。ご近所の方々がみんな良い人だったらいいのですが、世の中色々な人がいます。

ここでは簡単に練習場所の工夫やコツをまとめてみたいと思います。

  • 消音器を使う
  • 防音マットを敷く
  • カラオケボックスで練習
  • 近くのレンタルスタジオや楽器演奏可能な公共施設を借りて練習
  • 練習用楽器として、サイレントチェロを別途購入する

24時間弾けるような防音室を設置できたら一番良いですが、なかなかそうもいきません。チェロを弾いていらっしゃる方は皆さん、このように様々な工夫を凝らして練習されています。

>>練習場所についてもっと詳しく見たい方はこちらの関連記事へ

もりさき
基本的には、常識的な時間の中での練習だったらあまり神経質にならず練習して良い、というのが私個人の考えです。もちろん上下、左右の住人の方への季節ごとのご挨拶も欠かしませんが(笑)

練習する時間

30分でもいいので毎日練習できたらベストですし、上達も早いです。ですが、そうもいかない方も多いと思いますので、週末しか弾けなくても「毎週末決まった時間」を意識して続けていただけたらと思っています。

練習時間が少ない方の上達はゆっくりですが、でも上達はできます。細くでもいいので長く続けましょう。

音楽の基礎知識(できれば)

音楽経験はあるに越したことはありませんし、室内楽やオーケストラをするのであれば楽譜は読めないと面白みに欠けます。音符が読めて楽譜が理解できると曲を深く理解することができますので、基本的には学習することをおすすめします。

ですが「楽譜が読めないからチェロは無理、楽しめない」なんてことはありません。音楽未経験でも全く問題ないですし、楽譜が読めなくても大丈夫。読めないなら読めないなりの楽しみ方がありますし、慣れてくれば徐々に読めるようになっていきます。

もりさき
どうしても苦手…という方にも、きっちり私がサポートさせていただきますので、どうぞご安心くださいね。

年齢を重ねてから始めるデメリット

楽器の重さ

ヴァイオリンのように首や肘をひねったりすることもなく、チェロは体に負担のない自然なフォームで座って弾くことのできる楽器です。50歳でも60歳からでも始めることは可能です。

ですが、楽器自体に重さがあるので、レッスン場所への移動、ゆくゆくアンサンブルやオーケストラなどに所属した場合、その会場までの運搬方法については考えなくてはなりません。

チェロ弾きとしてデビューしたならば楽器の重さとはずっと付き合っていくことになりますが、特に年齢を重ねれば重ねるほど、直面する課題かと思います。

もりさき
チェロの運搬はどうしても腰や肩に負担がかかるため、車をお持ちの方でしたら車での移動をおすすめします。もちろん「健康のために」と交通機関でパワフルに通われている方もおられますが、Arcoの50代60代の多くの生徒さんは車で教室に通われています。

聴力と視力

年齢と共に聴力や視力が落ちてくるのは普通のことですよね。聴力が落ちると、当然ですが音が聞き取りにくくなりますし、視力が落ちれば楽譜が見えなくなります。

聴力は、補聴器をつけておられる生徒さんもいらっしゃいますが、最悪、片耳が聴こえればなんとかなります。

視力に関しては、チェロを弾くときは、座っている椅子からだいたい1メートルくらいのところに譜面台を置きます。Arcoの生徒さん方のお話によると、譜面台の楽譜を読むのには「近視用のメガネでも遠視用のメガネでもダメ」とおっしゃる方がとても多いです。ハ○キルーペのような、見たいものとのピントを自分で調整できるようなメガネがベストとのことですよ!

筋力

多くの研究者によると、だいたい20歳頃と比較すると、60歳では上肢で約10〜20%、下肢で20〜40%程度、筋肉量が低下していくそうです。女性は、元々筋肉が少ないからかもしれないのですが、男性は女性よりも減少率がさらに高いそうです。男性については60歳頃から急激に筋肉量が減少し、70歳ではさらに低下していくことが一般的とのこと。

チェロを弾くときには主に腕、指、その他の細かい筋肉など、様々な筋力や体力が必要です。年齢と共に筋肉量が減少していくとなると、果たして年齢を経てもチェロを続けていけるのか?

かの有名なチェリスト藤原真理さんは、令和元年現在、御年70歳になられるようですが、常にベストの体調で演奏会に臨むために、30歳の頃から人一倍熱心に体のメンテナンスに励んでおられるそうです。

山登りやスポーツ好きで知られる藤原さんは、自宅やジムで、時に個人トレーナーとウエートトレーニングを行っているんだそう。

>>藤原真理さんのインタビュー記事をご覧になりたい方はこちら

とはいえ趣味でチェロを弾く方に、藤原真理さんと同じ筋力やトレーニングが必要かといえばそんなことはありません。

チェロを始めて間もない時は、少しの練習でも腕や指が疲れてしまうもの。首や肩、背中、腰、足などに力が入って最初はバリバリに凝ってしまうこともあります。

ですが、それも徐々に慣れていきますので、できる方は最低30分を毎日。週末しかまとまって時間が取れない方は、1〜2時間を毎週末…のように「自分なりのペースを作ること」「そのペースを崩さず、細くても良いから長く続けること」が最も大事と考えます。

何歳まで続けられるの?

「聴力、視力は今のところ大丈夫だし、体力にもある程度自信があるけど…とはいえもう60だし、チェロって正直何歳くらいまで弾けるんだろう?」

当然ですよね。初心者用の楽器とはいえお安いセットでも20万円くらいはしますから、それだけお金を出して何年続けられるか?そう考える方は少なくないのではないでしょうか。

これについては、ご本人の体力、気力、モチベーション、上達具合

様々な要因が関係してくることだと思いますので、何歳までとは一概にはいえません。

習い始めた頃はわりと上達もわかりやすいのですが、長くやっていると壁にぶつかることも多く出てきます。つまずいてなかなかステップアップできない、という時期もあります。

自分ひとりで弾いていると、どうしてもモチベーションが下がってくる時期もあるかと思いますが、Arcoチェロ教室のレッスンでは、ゆっくりでも確実に前へ上達できるような指導、そしてマンネリ化しないように他の生徒さんとのアンサンブルや交流の場も用意してありますので、楽しくチェロを続けていける環境だと思います。

まとめ

まとめとして最後にもう一度繰り返します。

50歳、60歳から始めるチェロ、全然遅くありません。今からでも大丈夫です!

…ただ、はじめ方や環境づくりに失敗してしまうとつまらないことになってしまうこともあるので、興味のある方はご相談だけでもお問い合わせください。

最後に、二人のチェリストをご紹介したいと思います。

●90歳を越えてもなお、バッハの無伴奏チェロ組曲を録音し続けたチェリスト、青木十良さんのドキュメンタリー映画の予告編です。生徒さんたちとこの映画を観に行ったのは良い思い出です。

●94歳で『鳥の歌』を演奏し平和に祈りを捧げた巨匠、パブロ・カザルスの伝説のスピーチと演奏。

何歳になってもこうして音楽、チェロを愛しているということが素晴らしく、素敵な人生に思えます。私も同じように、と言ったらおこがましいですが、死ぬまで好きな音楽を楽しんでいたれたらいいな、とおぼろげながらに思っています。

もりさき
チェロでさらに人生を素敵なものにしてみませんか?あなたとの出会いを楽しみにお待ちしております♪

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